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１ 不倫の慰謝料請求を無視したらどうなる？
不倫の慰謝料を請求されると、多くの方びっくりしてパニックになります。どうすればいいのかわからず、そのまま何もせずに放置している人もいます。
請求している方は、当然不倫をされたと思っていますから放っておけば余計に感情的にさせることになります。示談交渉で解決できた可能性もあるところ裁判になってしまい、より面倒な手続きが必要になることもあります。
また、請求者が自宅や職場に突然来たりするケースもあります。その場合、家族や会社の人に不倫のことがバレてしまい、さらに面倒なことになることもあります。請求されている方が結婚していれば、こちらにも不倫がばれてしまいます。
当事務所で扱ったケースでも、請求者が職場に何度も電話してきて困っている、ということで相談に来られた方もいらっしゃいます。
２ 不貞で慰謝料請求をされたらどうすべきか
不倫したことが事実であれば、謝罪をして示談交渉することをお勧めします。請求する方は感情的になっており、放置したり、否定すれば問題をこじらせることになりかねません。
もっとも、直接やりとりをすることはおすすめしません。こちら不倫をした方ですので、話し合いというより相手の言いなりになってしまう可能性があります。相談に来られる前にすでに高額な示談書にサインをさせられているというケースもよくあります。
第三者である弁護士が間に入って冷静に話し合うことが有効です。直接話をしなくてすみますのでその点でもメリットがあります。また、法外な金額の請求については、相場を説明して適切な金額や条件で解決してもらうように働きかけることができます。
このように、不倫の慰謝料請求は、当事者だけで適切な解決を目指すのは困難であり、弁護士が代理することが有効な事件といえます。
３ 弁護士に相談をすると
弁護士に相談すると今後どうなるかの見通しを知ることができます。慰謝料としての適切な金額はいくらか、職場やこちらの夫や妻に知られないか、どのように対応するのがよいか。などを過去のケースから考えてご説明できます。
弁護士が依頼を受けた場合には、最初に受任通知を相手方に送ります。この中には、今後の連絡はすべて弁護士にお願いします、と書いておきますので、その後は、弁護士が、代理人として相手方とやりとりをします。以降、直接やり取りをしていただく必要はありません。
また、弁護士は、必要であれば相手に謝罪の意思を伝え、交渉の中で適切な金額や和解内容を提案していきます。相手も感情的になっておりますのでまとまらず裁判になることもありますが、その場合にも弁護士が代理人として裁判に対応してくことが可能です。
４ 解決の重要性
不倫の慰謝料は事柄の性質上、請求する方は感情的になっているのが当然といえます。過激な行動に出る可能性もありますので、放置しておくのは得策ではありません。
また、放置しておくことは不倫の問題を解決せずにおいておくことになりますので、不安な状態が続くことにもなります。早めに弁護士に相談していただき、早期に解決することが重要です。
５ 相談方法
まずは、電話、メール、ＬＩＮＥのいずれかでご相談ください。相談日時を調整させていただいてご相談していただきます。
相談ではまず、大まかな内容を教えていただきます。その後、見通しをご説明し、ご質問があればご回答いたします。
６ 事例
（１）裁判を起こされて相談に来られたケース
不倫の慰謝料を請求する裁判を起こされた男性が相談に来られました。不倫の請求書は数か月前に届いていたのですが、対応せず無視していたところ裁判所から訴状が届いたということでした。裁判の請求額は３３０万円になっていました。
当事務所で依頼を受けて弁護士が裁判に出席し、不貞期間が短期間であることなどを説明し、和解について不倫相手（請求者の妻）には請求しないことなどを約束して最終的に５０万円を支払うことで和解しました。
（２）職場に電話がかかってきたケース
相談者は不倫慰謝料の請求書が来ていましたが、無視していました。その後、怒った相手方が相談者の職場に何度も電話をしてきたため、相談者がどうにかしてほしいと当事務所に相談に来られました。
弁護士が依頼を受けて相手方に連絡し、不貞について謝罪し、弁護士が窓口となるので会社や本人への連絡はやめてほしいと伝えました。交渉の結果、今後双方一切連絡接触しない、という条件をつけて示談しました。
不倫慰謝料を請求された場合に放置するのは得策ではありません。早めに弁護士にご相談ください。
