このページの目次
１ 不倫慰謝料の金額
不倫慰謝料の相場は事案によって異なりますが、数十万～３００万円程度です。
金額は不倫の内容その他の事情などによって変わってきます。
２ 不倫慰謝料の金額で考慮される要素
不倫慰謝料金額については様々な要素が考慮されます。
一般的には、不貞行為の内容（期間や回数）、夫婦の事情（結婚期間、子供の有無、離婚や別居になったかどうか）などが考慮されます。
※ 求償権とは、浮気した二人の一方が、その責任部分を超えて慰謝料を支払った場合、浮気したもう一人に責任部分を超過する分を請求できることです。
例えば、不倫慰謝料の総額が１００万円で、不倫した二人の責任が半分ずつだったとします。この場合に、慰謝料を請求した人が愛人側から１００万円を受け取ると、愛人は不倫した相手（請求者の夫または妻）に半分の５０万円を求償として請求することができます。
また、実際の交渉や裁判では、早期解決の希望や相手方に支払えるお金があるかなども問題になります。
３ 弁護士へ相談することのメリット
弁護士へ相談することで金額的な見通しやどのような法律的問題があるかなど確認することができます。上述のように不倫慰謝料の金額の見通し、求償関係なども事案に応じてご説明できます。
何より不倫問題を人に相談し、請求した場合にどうなるかを聞いてみることで精神的な負担も軽減されると思います。
４ 不倫を放置することのデメリット
不倫慰謝料を請求するかどうかで長期間悩んでいる方はよくいらっしゃいます。放置しておくことは悩み続けることになり精神衛生上よくありません。請求するかどうかは別として、相談することで気持ちも軽くなります。
弁護士には守秘義務がありますので、請求する相手やパートナーはもちろん、外部に相談したことを伝えることはありません。
５ ご相談方法
お電話の上、予約日時の調整をお願いいたします。ＬＩＮＥや電子メールからも予約を受け付けております。
ご相談していただき、弁護士から事情を伺った上で請求方法や見通し、ご契約の場合の料金などをご説明させていただきます。その際、お聞きになりたい点もご質問ください。
ご契約いただく場合には契約書を作成して、弁護士が代理人として請求などを行っていきます。その後、事件の経過などを依頼者の方にご報告しながら進めて行きます。
６ 当事務所の事例
一定程度脚色しております。
事例（１）
当事務所で扱った不倫慰謝料請の裁判で、裁判官から「１５０～２５０万円の間が一般的です」と言われたことがありました。
このケースは、不倫が原因ですでに離婚していた事件で、夫が妻の不倫現場を目撃した状況もショッキングであったため、比較的高めな金額だったと思います。
事例（２）
妻が夫の不倫相手に慰謝料を請求した事件で、判決では１６５万円（慰謝料として１５０万円）が認められました。
このケースは離婚はせず同居を継続しており、子供はおらず、不倫が１０年近い長期に及んでいました。
事例（３）
不貞行為は一回のみ、離婚はしていないケースで、最終的に求償権放棄の上、裁判官からの勧告もあり４０万円で和解したケースがありました。
求償権を放棄しましたのでパートナーが愛人側から請求を受けることはないという事例でした。
事例（４）
愛人が二人いたケースで、両方の愛人に慰謝料請求をしました。
一方は１００万円の支払いを合意して裁判をせずに示談しました。
もう一方は、支払ってもらえなかったので裁判を起こし、最終的に判決で１５０万円の慰謝料を認めてもらいました。
このケースは依頼者女性が、夫の不倫を数年前から知っており、長期間悩んだ上で相談・請求された方でした。
