離婚時のお金の問題について

1 離婚時の問題

離婚時のお金の問題について

離婚する際には様々な問題が起こります。一般的には、①そもそも離婚できるかどうか、②子供の親権、③婚姻費用や養育費、④慰謝料、⑤財産分与、⑥年金分割の問題があります。

このうち、お金に関する問題は、③~⑤になります。

なお、⑥の年金分割は、厚生年金の支払部分を半分ずつにするのが通常です。

2 婚姻費用や養育費

離婚する前に別居していれば生活費をどう分担するかという問題があります。これが婚姻費用の問題です。また、子供がいれば離婚後に養育費の支払いが問題になります。

婚姻費用と養育費については裁判所が双方の年収から計算する目安を作って公開しています。この表によれば金額が出ますので、これをもとに夫婦や子供の事情を考慮して決めていきます。

具体的な金額を主張する場合には、個別の事情の主張も必要になります。わかりにくければ弁護士に相談していただくことをお勧めします。

3 慰謝料

離婚にあたり、慰謝料が問題になることもあります。一方の不倫が原因で離婚する場合や暴力が原因で離婚する場合です。

夫婦で合意して金額や支払方法を決められればそれで構いませんが、できない場合には調停や裁判を検討することになります。

4 財産分与

財産分与については細かい点が問題になることがよくあります。住居が賃貸で、一定の預金額を支払う、後は双方の名義の物は双方の物とする、など当事者の話合いで解決できればそれほど複雑なことはないと思います。

しかし、財産分与についてしっかり争うと、結婚している間に得た財産を洗い出してリスト化しそれぞれの金額を決めて行かなければなりません。

よく問題になるのは住宅ローンが残っている場合です。夫名義のマンションで住宅ローンも夫が債務者になっているが、妻側が離婚後に住むことを希望している、という場合など、どう調整するのかは難しい問題です。

5 弁護士に相談するメリット

弁護士であれば、法律的な関係について主張反論することができ、また、過去の裁判例などからどのような解決があったかを知ることもできます。代理人として調停や裁判に対応してくことももちろん可能です。

離婚に関しての交渉や調停などでは法的な知識がないとわからないことが多いと思います。不安があれば弁護士に相談してみてください。

6 ご相談方法

電話、メール、LINEのいずれかでご連絡ください。

日程を調整させていただいて、ご相談していただきます。

7 事例

(実際の事例を脚色しています。)

不倫をしたため離婚請求されている男性が相談に来られました。すでに離婚調停が申し立てられており、離婚、小学生のお子様の親権、養育費の請求、財産分与の請求、慰謝料の請求、年金分割の請求がされていました。また、婚姻費用(離婚するまでの生活費)についても請求されていました。

調停の初期に、離婚すること、親権を妻側が持つこと、養育費の金額(算定表で計算されたもの)については合意しました。

しかし、慰謝料と財産分与については金額や評価などに争いがあり、調停は不成立となりました。特に財産分与については、不動産がいくらの価値があるのか、という評価額が問題となっていました。

調停が終わって、離婚訴訟が提起され、再度財産分与について主張がなされ、最終的には裁判所が提案した金額で和解し、離婚が成立しました。

離婚については、争いになると時間もかかりますし、法的な主張も必要になります。

お困りの際にはぜひ弁護士にご相談ください。

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